【来年のことを話せば鬼が笑う】


10月になって11月や12月のスケジュールが立て込んできて、
来年の1月・2月・3月の日程も埋まってきました。


「来年のことを話せば鬼が笑う」といいますが、そうも言っておられない感じで、
どんどん来年のスケジュールが埋まってい きます。


私はいつも、真夏の8月から9月の秋分を挟んで涼しい10月に入った今頃は、
「もう今年もあと少ししかない」と何故か急に焦燥感に駆られます。


大量に残った夏休みの宿題を抱えたまま夏休み明けを迎えよう
としている小学生の気分ですが、皆さんはいかがでしょうか。


さて、今日はこの「来年のことを話せば鬼が笑う」という諺に関するお話しです。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
  来年のことを話せば鬼が笑う
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・


徒然なるままにこの「来年のことを話せば鬼が笑う」という諺の語源をインターネットで
検索してみました。


そうしたら、その語源は「読みがたり熊本のむかし話」に出ているお話しとのことで、
以下のような文章が載っていました。


-------------------------------------------------------


 【話の内容の要約】


むかしむかし、益城町(熊本県)の山の中にあった福田寺というお寺に
弟子入りにきた鬼がいました。


新しいお堂を建てるとき、鬼は人一倍頑張ってくれましたが、みんなに振る舞われた
「だご汁」を もの凄い勢いでたくさん食べてしまいます。


おかわりしたくてもできない、他のお坊さんたちが知恵を絞り、切った竹を「だご汁」に浮かべました。


竹を除けながらだとゆっくり食べるだろうと考えたのです。


しかし、鬼は竹ごとばりばりと「だご汁」を食べてしまいました。


鬼は硬い竹を噛んでしまったので、歯が折れてしまい、「大好きな「だご汁」が食べれなくなる」
と泣き出しました。


おしょうさんが、「来年になったらまた歯が生えてくるよ」というと鬼は喜んで笑いました。


「来年のことを言うと、鬼が笑う」ということばは、このときからはじまったともいう。


---------------------------------------
このお話しを私は全く知らなかったのですが、更にその末尾に、


『「来年のことを言うと鬼が笑う」といえば、「どうなるか分からない未来の話をすると笑われる」
という意味で伝わっていますが、昔ばなしでは鬼は嬉しくて笑っていました。
言葉が広まるうちに意味合いが変わっていったのかもしれません』


という注釈も載っていましたのでそうなのかもしれませんね。


ところで私はこの話に登場する「硬い竹を噛んで歯が折れてしまった鬼」に同情します。
と、いいますのは以前私はやはり硬いフランスパンを噛んでいて歯を欠いた経験があるからです。


その時私はJR京都駅の新幹線改札口近くのパン屋で買った硬いフランスパンを食べていたのですが、
ガリッと硬いものがあった
ので取り出してみたら欠けた歯でした。


当時、マクドナルド等で食品への異物混入が相次いでいた頃のことでしたので、
最初は「このフランスパンもそうか」と思ったのです
が、よくよく見ると、
前から少しグラついていた私の歯でした。


それにしても歯が欠けるとは、その時のフランスパンの硬さも相当なもので
「フランスパン、恐るべし」と思ったことを今でもよく覚えています。

それではまた。
ページトップへ

        
                                     
                                                                                                         
一般社団法人 日本病院経営支援機構