変化自体は、外からやってくるかもしれないが、
  それをどのように受け止めるかで、人の生き方は、大きく変わってくる



こんにちは。


以下は、昔からお付き合い願っている先輩と私が最近やりとりした

メールです。


その結果、私と先輩との間には力量の差が、未だにかつ歴然として

あることに気づかされました。


しかし、何歳になっても、このような優れた先輩を持っている

ということは幸せなことだと思います。



-----Message-----


A様

豊岡です。

おはようございます。


先にお送りした私の見方と今回Aさんから教えていただいた見方・・・。


同じ事実なのに捉え方によってこれだけ異なって見えてくることに

驚いています。


「変化自体は、外からやってくるかもしれないが、それをどのように受け止めるかで、

人の生き方は、大きく変わってくる」


まったくその通りですね。


私の過去20年を総括するのに今回のAさんの言葉ほど適切な表現は

無いように思います。


お陰様で自分の過去20年間を誇りに思えばいいんだということに

改めて気付きました。


Aさんは素晴らしいと思います。


私は未だにAさんに遠く及ばない。


昔からそう感じていたのですが、今回はそのことを改めて、また強く

感じました。


どうもありがとうございました。


Aさんの永遠の後輩より



-----Message-----


豊岡 様


了解してもらってありがとう。


少し、かっこよく表現しすぎだったかも。


でも、私は思うよ。


最初の企業立病院でも、君はくさらず一生懸命その経営再建に取り組んだ。


その結果、上命下服の事務長を期待していた病院長が君を煙たくなったので

君を病院から追い出した。


君はそのピンチをチャンスに変えた。


行き先々の病院で手を抜かずに、一生懸命、その経営再建に取り組んで、

更にキャリアを積んだ。


その結果を、君風にアレンジして、事務長教育等のニッチな領域に取り組んだ。


そうした経過を経て、現在の君がいる。


逆に、


企業立病院で、それまでの事務長のように、真面目にその経営再建に

取り組むことはなく、適当に仕事をこなしているだけだったら、


時の病院長の求めるまま、なぁなぁの仕事しかしてこなかったら、


病院職員と会社のために、時の病院長ともめてでも、徹底的に企業立病院

の経営再建に取り組むことをしてこなかったら、


平凡な事務長で、定年退職していたら、


そのような人に他を説得するキャリアなど、育つはずは無い。


現在の君はいない。


ということで要は、


「変化自体は、外からやってくるかもしれないが、それをどのように受け止めるかで、

人の生き方は、大きく変わってくる」


と私は思っている。


-----Message-----


A様

豊岡です。


Aさんのセミナーで私のことを出していただくのは大変名誉なことですので全くかまいません。


しかし私がAさんのセミナーで例として取り上げていただくだけの

「個々人の価値観をもって、自己のキャリア育成と、そのための自己投資を

重視する」ような生き方をやってきたかどうか、正直、自信がありません。


企業立病院に赴任する前の私はそれこそ「会社に心身ともに売る」

ようなサラリーマン生活を送っていました。


だから企業立病院で経営再建に携わることがなかったら、私は結局、

企業で「会社に心身ともに売る」ようなサラリーマン生活に終始したまま、

その仕事人生を終えていたと思います。


また企業立病院で経営再建を達成した後も、そのことで

私に嫉妬した当時の病院長が、病院から私を追い出すようなことがなかったら、

脱サラすることもなかったと思います。


更に脱サラ後も、大阪、橋本、岡山と続いた「事務局長として入職して

その病院の経営再建を業として引き受ける」仕事を、岡山の次に、

当初話があったように、東京都立病院で続けることになっていたら、

今のように起業することもなく、事務長教育や病院経営コンサルや講演活動に

手を染めることもなかったと思います。


だから「結局、その時その時の偶然の選択の積み重ねの結果、今に至っただけで、

最初からそうなろうと思ってやってきたわけではない。だから、私はこれまで、

Aさんのセミナーで、その例として取り上げていただくのに値するような、立派な、

信念を持った人生を歩んできたわけではない」

と思ってしまいます。


Sent: Wednesday, June 9, 2021 3:31 PM

To: '日本病院経営支援機構 豊岡 宏' 

Subject: サラリーマンの中堅層対象のセカンドライフセミナーの件


豊岡様


私はときおり、サラリーマンの中堅層対象にセカンドライフセミナーの講師を

頼まれることがあります。


そのなかで、個人の見解とは断るのですが、

「会社に心身ともに売るのはおやめなさい。個々人の価値観をもって、

自己のキャリア育成と、そのための自己投資を重視しなさい。」

などと生意気なことを言っています。


その中で、実名は出しませんが、今後、自分の友人ということで、

貴君の例をあげたいと思うのですが、よろしいですか。


ご検討いただければさいわいです。




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