「病院長育成塾」参加のお勧め
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「若手院長・副院長のための病院長塾」参加のお勧め(Ⅰ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 病院長育成塾 塾長 兵庫県立尼崎総合医療センター・大隈病院名誉院長&岐阜大学 名誉教授 藤原久義 まず、簡単な自己紹介から始めさせていただきます。 私は岐阜大学第2内科(循環・呼吸・腎臓内科)教授を辞し(名誉教授)、兵庫県立尼崎病院の院長、県立塚口病院の院長も併任、両病院の統合病院である兵庫県立尼崎総合医療センター(730床)の初代院長となりました (12年間の県立病院院長歴)。 その後、名誉院長として「兵庫人生100年時代プロジェクト推進委員会」委員長となり、2021年7月に「人生100年時代に向けた兵庫県の挑戦―AI活用、子育て支援、地域再生、働きやすさ、総合医療、感染対策 日本一の県を目指すー」という提案書を兵庫県知事に提出しました。 さて、日本病院経営支援機構の豊岡理事長から、「若手院長・副院長のための病院長塾」を開講したいという計画を聞いたとき、私は、これは面白い、これこそ、日本の医療界で最も必要としているにも関わらず、これまで行われてこなかったことへのチャレンジで、重要かつニーズの高いプロジェクトであると確信し、協力させていただきますと返事しました。 その理由は以下の2点です。 第1は我が国の院長とは一般に5-10年という長期にわたって、大小さまざまな規模の病院により状況は異なりますが、多職種の職員・患者・医療保険システム・弁護士等を含む様々な関係者から成る医療複合体の運営の舵取りをするトップ・中心人物であります。 このような組織を適切に運営するためには、院長・副院長に、各診療科医師に必要な知識・経験以外に、幅広い社会科学・自然科学・人文科学全体、特に医療に対する社会的ニーズの変化と現状の理解およびそれに基づく経営についての体系的・総合的教育が必須です。 しかしこれまで、我が国では細切れの勉強会は行われて来ましたが、体系だった病院長教育プロジェクトは有りませんでした。 これは先のメッセージで東京医科歯科大学名誉教授の河原和夫先生が指摘されているとおりであります。 第2は現在の我が国はこれまで人類が経験したことのないドラマチックな超高齢化・超少子化・超生産年齢人口減少・地域崩壊・地球環境破壊・新規感染症パンデミックが情報AI化・働き方改革の中で進行しており、院長にはこれらを踏まえた病院の舵取りが必要になっています。 65歳以上の高齢者数はまもなく頭打ちになり、これから著増するのは80歳以上の超高齢者です。出生数は劇的に減少しています。 医療のニーズもこれまでの臓器別専門医による臓器別専門医療一辺倒から超高齢者に対する総合医療・介護やオンラインAI診療へと大きなシフトが迫られています。 医者も医者の教育システムも社会のニーズ・変化に合わせて変わらなければ生き残れません。 今回企画された病院長教育プログラム「病院長塾」のメニューを見ればお分かりのように、初めての試みにもかかわらず、上記問題について体系的に学べるようになっており、参加者のお役に立てると信じています。 多くの院長・副院長等の参加を期待します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「若手院長・副院長のための病院長塾」参加のお勧め(Ⅱ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 東京医科歯科大学名誉教授 医療法人財団利定会大久野病院・介護医療院 理事・院長 河原和夫 診療報酬改定、働き方改革、急速な人口動態の変化など直面する課題を解決しなければ、病院の存続は不可能でしょう。 事務、看護、薬剤など各部門の経営資質を高めることも重要ですが、医師は他部門に経営を丸投げすることは許されません。 なぜなら、医師は医療機関において意思決定と責任の頂点に立っているからです。 院内の業務も熟知し、案件を調整し、指導力を発揮することで病院経営は初めて軌道に乗ることでしょう。 皆様は病院経営をどこで教わりましたか? 医学部? 現場? 管理職に就いてから? いずれにしても体系的・実践的な習得はされていないはずです。 私は永年、医療政策を研究して参りました。 病院経営の理論は熟知しているつもりでした。 しかし昨年度、「事務長塾」に参加してまさに青天の霹靂、目から鱗の講義内容でした。 現在の院長という立場にも役立つ実践能力が身についたと確信しました。 いま、世間では学び直しが唱えられています。 しかし、単なる教養講座ではなく、即戦力に繋がる内容でなければ無意味です。 本病院長塾は、それが可能なメニューが用意されています。 初日の講義から実感されることでしょう。 皆様、私と同じ経験をしてみませんか。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「若手院長・副院長のための病院長塾」参加のお勧め(Ⅲ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 千葉県立佐原病院 院長 露口利夫 病院長となり病院経営を任される立場になると経営改善にはじまり、行政や地元医師会との協議、新型コロナウイルス感染対策、医師の働き方改革、など最終責任者として指揮を執らなければならないことが山積しています。 ある日突然、多忙な業務に追われる中で医療事故は起こり、医療安全担当者から病院長の指示を仰ぐ連絡が届きます。 そして、当初は事故の概要がなかなか掴めないこともあって医療事故か否かの判断に迷います。 外部委員の選出・選定にはじまり、事故調査委員会の立ち上げ、ご遺族への調査結果説明に至るまで病院長の判断とその責任は大きく緊張を強いられます。 また、事例によっては記者会見で事故の概要説明、質疑応答を受けなくてはなりません。 ご遺族への説明が不十分であったり、再発防止策が納得できるものでなければ病院の評価は失墜します。 医療安全部門等で医療事故対応を職務として経験された方には不要かもしれませんが、多くの先生方は病院長になって初めて医療安全の最終責任者となるはずです。 医療事故発生時にどう対応すべきか、その正解はないかもしれませんが私の経験をお話させていただきたいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「若手院長・副院長のための病院長塾」参加のお勧め(Ⅳ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 橋本市民病院 元病院事業管理者 山本勝廣 私は、将来どのような医師生活を送りたいかを考えた時、研究には向いていないが、ヤブにはなりたくないので、できるだけ知識、技術を身につけて、勤務医で終わりたい、 どこかの病院の医長か部長で退職できればと思っていました。 ところが、副院長(200床)3年目に、突然、教授から「院長で転勤して地域医療に貢献して下さい」と地方勤務(300床)を命じられました。 私は、副院長として院長の背中を見ていて、患者や医師集め、金策など病院運営は大変だなと日頃思っておりました。 院長になってみて、想像以上に多岐に渡る問題に対応しなければなりませんでした。 今から思うと、病院運営を行う上で、必要な知識、スキルを学んでおくことは非常に助けになると思います。 医師は経済的に恵まれていますから、きついことはしたくない、自分の生活、人生を楽しみたいと思っている人も多いと思います。 しかし、違った立場から病院運営に参加することで、今まで味わった事のない感動に出会うこともあります。 そして、この育成塾を通して、若手院長や副院長同士、情報や意見交換を行い、学び、刺激を受けることで元気づけられると思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「若手院長・副院長のための病院長塾」参加のお勧め(Ⅴ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ つるぎ町立半田病院 病院事業管理者 須藤泰史 私事ですが・・・・ 約20年前に、大学での仕事に区切りをつけ、残りの医師生活をゆったり過ごすために妻の実家に近い田舎の病院へ異動したのですが、へき地特有の医師・看護師不足等、様 々な問題に関わり、副院長、病院長、事業管理者となり今日に至ります。 臨床医の仕事より、病院全体の運営のこと、徳島県の医療(地域医療構想会議、県国保診療施設協議会会長など)の仕事など、さまざまな役職が降りかかり、全くゆったりできない状況です。 日本全国で私と同様に様々な問題を抱えておられる病院長や各医療スタッフの長の皆様のお悩みを共有し、解決への道を探る場をお作りになった日本病院経営支援機構に感謝です。 昨年度、当院事務長がこの事務長養成塾を受講し、さらに当院が経営診断も受けることになりました。 機構の主催者である豊岡先生や各専門知識のあるスペシャリストの皆さんにおすがりし、とてもいいアドバイスを頂きました。 皆さんここに参加し、有意義な情報を得、同じ悩みを持つ仲間とのつながりを作ることで明日への意欲が出てくるかもしれません。 来年度は、自分もサイバーセキュリティに関しての講師を担当予定です。 ご参加よろしくお願いいたします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「若手院長・副院長のための病院長塾」参加のお勧め(Ⅵ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 社会医療法人財団白十字会 理事長 富永雅也 本講座の9月22日に「医療秘書と説明支援ナース」というタイトルでお話をさせていただく社会医療法人財団白十字会理事長の富永雅也です。 病院長もしくはそれを目指すお立場にいらっしゃる皆様は、臨床医としてはその道のプロとして素晴らしいご活躍をされたことと思います。 しかし、皆様に課せられた次なる仕事は病院経営です。 いかに医師のやる気を引き出し、医業収益を生み出していくかが問われています。 私は、大学病院時代に経験した「医師をあたかもいくらでもスペアの効く労働者としてこき使う労務管理」とは正反対の運営をしてまいりました。 医師には医師にしかできないことに業務を特化させる、それ以外は他のスタッフに任せ、代行させる仕組み作りを数十年やってまいりました。 医局ローテで大学に戻る医師から、「この病院ならまた来てもいいよ!」と言ってもらえるにはどうすべきか、大学医局で派遣先の一番人気になるためにはどうしたらいいのか、私の経験のすべてをお伝えしたいと思います。 地方都市の悩みはいつも医師不足です。 より良い医師を希望人数獲得できれば、病院経営という仕事の大きなアドバンテージになりませんか? 目から鱗が落ちる話題満載の病院長塾へのご参加をお待ちしています。 |